浪漫を求めて

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すたらら

すたらら

あとで知ったことだが、白マントはこの地区の監視役であるにも関わらず、自分の『心眼』について組織に一切報告していなかったようだ。何を考えているのかわからないが、唯一その存在を告げた相手が葵だったのだ。

 「先輩はこれからもここにいられるのかい?」

 「組織には実験体の再生があるかもしれないと嘘をついておきましたので、私がそのまま監視役になりました。もちろんこの学校にいられますよ」

 にっこりと微笑みながら答える葵だったが、

「ところで深山君、『頭』と『眼』は大丈夫ですか?」

笑みは消え、真剣な表情で尋ねる。

 「今の所は大丈夫。眼鏡を外しても『罅』も『歪み』も見えない」

 だが、いつまた痛み出すかはわからない。

 「そうですか」

青空を見上げながら緋影は語る。

「なあ、先輩」

「何です」